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独りにしないで

マイクラ久々にやったらわけわからんっくなってるぅぅぅぅぅ

あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!(ハチに刺され足を挫き全ロストしながら)

不快な振動で目を開くと低い天井が映る。

身体を起こすとドレッドがこっちをチラッと

見て視線を外に戻した。


手を握り身体の具合を確かめる。

紫のソロウから受けた毒は抜けたようだ

痺れはもう残ってない。

妙に首が痛む以外問題はなさそうだ。


「おい、何故僕は生きている」


「・・・知るか、手加減されたんだろ」


視線を外に向けたままドレッドが答えた。

こちらを見る素振りさえ見せない。


「舐めた真似を・・・奴はどこだ」


「知ってどうすんだよ」


「決着を付けに行くに決まってるだろう」


ずっと外を見ていたドレッドがようやく

こっちを見たと思えば酷い顏でこっちを

睨みつけた。


「いい加減にしろ!!決着はもう着いたんだよ!

助けてくれた相手にそりゃないだろ!!」


弱い犬よどよく吠えるとはよく言ったものだ

何をそんなに怒っているのか。

さっさと居場所を言えばいいものを。

だいたい本調子だったら負けようがない。

空中を踊るようなあの動きが出来るかと

言われればできないがあんなの派手な

大道芸に過ぎない、サーカス団が武装兵に

勝てるわけがないのと同じだ。


「うるさいぞ、弱いくせに吠えるな。

毒は抜けた、今ならあんな汚い髭面に

僕が劣る要素はない、不穏な芽は

早々に摘んでおくべきだ」


「は!ラースだって髭面だろうがよ!

俺はラースよりアイツの方が信用出来るね」


「いいから居場所を言え、他の馬車だろ?」


「どっか行ったよ、別の場所に旅立つんだと」


「逃げたか、腰抜けめ・・・」


ドレッドが舌打ちしてまた外を見る。

それ以上言葉を投げても一切反応が

返ってることはなかった。


・~・~・~・~・~・~・~・~・~・


「あ!居たよ!!」


上空からセレナーデが赤い着物を着た

男の姿を捉えた。


「あの方で間違いありませんの!?

っていうかやっぱり高いとこ怖いですわ!」


コリが震えながらしがみついている。

ここに来る時とほぼ同じ光景だ。

違うのは下に助けてくれた優しい人が歩いてる

ということ。


「おーい!!」


上から聞こえた声に顏を上げる。

音の反響で上からセレナーデが来ている

は事は分かっていた。


「おう、嬉しいねェ、わざわざ会いに

来てくれたのかィ」


セレナーデが銀侠の目の前に着地して

コリが降りる。


「ふ、ふふふ・・・ブルってても

今度は腰砕けにはなりませんですのよ・・・」


「へェ、アンタが一緒に捕まってたガキンチョかィ

無事でよかったよ」


屈んでコリ頭をグリグリ撫でつけると

コリは顔をしかめた。


「痛いですわ!加減なさいまし!!

というより子供扱いはおやめになって!!

それと目をつむってないでちゃんと目を見て

話すべきですわ!!」


銀侠の手を払いのけて指をさして

まくしたてる。


「そいつァ失礼、でもオイラ生まれて

このかた目が見えたことがねェ。

勘弁してくんな」


背筋を伸ばして髭を撫でながら

銀侠は笑っている。


「え!?嘘おっしゃい!あんなスタスタ

歩いてたじゃありませんの!!」


コリが銀侠の顏をまじまじと覗き込む。


「オイラは耳が目の代わりしてんのさァ」


「ほ、ホントですの?

にわかには信じがたいですわ・・・」


コリが銀侠の後ろに回り片足立ちした。

セレナーデが首を傾げている。


「振り向かないで下さいまし、私が

どんなポーズ取ってるかわかりまして?」


『カン』


言われた通り振り向かず鞘を鳴らして

答える。


「片足で立ち」


「! じゃ、じゃあコレは!?」


「両手上げてピース」


「コレ!!」


「ハニワみたいなポーズ」


「ハイ!!」


「ガニ股三点倒立」


「本物ですわ!!すごい!!こんな

人が居るなんて信じられませんわ!!」


興奮して目がキラキラ輝き

鼻息が荒くなっている。


「オイラ銀侠ってモンだ、もう会わねェ

と思うがよろしく」


「コリですわ、コリ・スフェラ・ケーラ

セレナーデを助けて下さって感謝しますわ」


お互い手を差し出して握手した。


(このガキ10才いかねェだろ?

年齢の割にしっかりし過ぎじゃねェか?

一体何背負わされてんだか・・・)


「? もしかしてワタクシの顏にゴミでも?

そこまでわかりますの?」


「いや、なんでもねェよ」

(オイラにゃ関係ねェことだしな)


「あの~、ソロウ達の件本当に

ありがとうございました」


セレナーデが深々と頭を下げた。

安心しているのか声色が落ち着いている。


「オイラ約束破ったかもしれねェぞ?

簡単に人を信じるのは感心しねェな」


「いいえ、ソロウ達が飛んでいくのをちゃんと

見ました、というか他の人たちは・・・?」


「ああ、みんな街に帰っただろうよ。

オイラはこの辺の人間じゃねェからよ

もう新しい旅に出るとこさね」


「嬢ちゃんたちはこれからどうすんでェ?」


「コリを街まで送って行って私は

ソロウ達の所へ帰ります」


コリがその言葉を聞いて表情が険しくなった。

目が座りその視線はセレナーデに向けられている。


「何を言ってますの?ふざけるのも大概になさい。

なぜ貴方がわざわざあの地獄のような環境に

戻らなければいけませんの?」


「え?コ、コリ?どうしたの・・・?」


コリの雰囲気が変わりセレナーデは気圧されて

言葉が詰まった。明らかに滲み出てる怒りの

感情の理由がセレナーデには分からない。


「バカ言わないで下さいまし!!

貴方のような人があんな所に居て

いいはずありませんわ!!戻るなんて

絶対許しません!ワタクシと共に来なさい!!」


「え、いや、でも・・・私、魔族だから

一緒には・・・」


歯切れの悪い受け答えにコリは歯軋りして

口を開いた。


「いい加減にしなさい!!種族なんて

関係ありませんわ!!

ない!!ないんですのよ!!」


コリの叫びが山に反射し帰ってくる。

その気迫にセレナーデは言葉を出せなくなった。

しばらく、といっても数十秒程度だろう。

しかし、その無音の時間はとても永く感じた。

そして、無音を作ったのもそれを崩したのも

コリだった。


「・・・両親が嫌いでしたわ、出ていった

兄を探そうともしなかった人たちですもの

大嫌いでしたわ」


静かに、ゆっくり、言葉を手探りで探すように

言葉を続ける、銀侠は二人に背を向け欠伸を一つ。


「いつも優しくしてくれたのは使用人たち。

人にとって大切なのは血の繋がりじゃ

ありませんのよ、それは種族も超えて同じことが

言えますわ・・・・・・・・・・・・」


セレナーデは胸が締め付けらる思いだった。

その使用人達をソロウ達が殺めたから。


「嫌いな両親でしたけど、大切なことも

教えてくれましたわ。集団ではなく、個を

見なさいと。魔族に、大切な人達を殺されて

魔族の貴方に助けてもらった今

その言葉の意味がよくわかりますの・・・

お願い、セレナーデ・・・ワタクジを゛

もう・・・独りにしないで・・・・

これ以上・・・ぐるじまないで・・・

お願い・・・お願いだがら!!!」


コリがセレナーデに抱きついた。

抱きつかれた所の新緑色の羽毛が

雫に濡れ色が濃くなる。


なんて答えたらいいのかわからないまま

小さく優しい友の両肩を両手の翼で

あたたかく、やさしく包み込んだ。

ゴルドル・スフェラ・ケーラ


黄金の鎧、金髪のイケメン

ギルド3戦士の一人

剣を扱いエンチャントクリスタルを使い雷の魔力を操る。

『高貴なる雷』の異名を持つ。


プライドがやたら高い上に汚いものと弱いヤツが嫌い

でそのくせ自分より強い奴も嫌いというメンドクサイ奴で

挙句負けず嫌い。特に髭に強い嫌悪感を示す。

自分のことを美しいと思っている若干ナルシストで

自身の髭を異常に気にして念入りに毎日深剃り。

永久に生えなければいいのにと心の底から願っている。


顏が良く実力があるため女性ファンが多い

あくまで顏だけでの人気。

女性に囲まれることもしばしばあるがハエと同一視していおり

汚い物として部類している。


基本的に相手を見下すタイプ。

戦力10段評価は7辺りだろう。

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