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プロローグ ~宿敵との出会い

なんとなく思い付いたネタの序章って感じです。

おっす、俺は斎藤若彦。しがない普通の新米社会人だ。

高校を出て進学せずに就職したぜ!まぁ、俺の頭じゃ大した所に行けない。だったら働いて親孝行でもするのが俺に出来る事だろう。お袋一人で俺と妹二人を育ててくれたんだ。楽をさせてやらないとな。

5社面接に落ちてやっと決まった会社である。

まぁ、2社程新卒募集なんですが等と言ってきたからこっちから断ってやったんだがな。


そう、この俺斎藤若彦は老け顔なのである。

ピッチピチの18歳だが、友人からも見た目は四十代後半やアラフィフ等と呼ばれてきた。

学生時代の渾名は若爺(わかじい)。若いのに爺と若彦なのに爺と二つの意味で付けられた渾名だ。老け彦と競合した結果、こちらが勝利した。



自分でも老けすぎていると思っているが、人に言われるとムカつくものだ。

黒と白髪が入り交じったごま塩のような髪の毛、シワも多い、肌に張りもない。俺を見て18歳と思う奴は居ないだろう。


しかし、この時俺は神にまで間違われるとは思って居なかったのである。




今、俺は異世界にいる。早く戻らなければ会社に遅刻してしまう。

ところで今何時なのであろうか?

この異世界に来た経緯はわからない。気づいたらここにいたのだ。

しかし、諦めてなるものか。俺は何としてでも戻ってやる。お袋に親孝行しないとならないのだ。



よし、現状を整理しよう。

俺が今居るのは日本ではない。異世界である。

異世界でとある町の入り口にいる。町の名前はミデア。さっき門番に聞いた。どうやら日本語が通じるらしい。

門番が槍と鎧や兜を装備していた。どうやらここはそういう世界らしい。道行く人も大概剣とか斧とか自分の得物を持っている。俺は通勤用の鞄程度しか持っていない。

馬車も何台か通ったのを見た。「退けよ爺さん!」と言ってきたあの金髪の若造(俺より年上)はいつか絞める。

町の明かりは松明を使っている所を見ると電気等の動力は使われていないのだろう。

そして、帰る手段なんかは特になしと。


名前:わかひこ

性別:♂

職業:サラリーマン

持ち物

Eスーツ

E出勤鞄

キャッシュカード

名刺入れ

25000円

こんな所か。とりあえず情報を集めながら帰る手段を探るとしよう。




…想定外だった。

日本語が通じるから日本円も使えるだろうと油断していた。

どうやら通貨は円ではなくメルタという物が使われているらしい。つまるところ、俺は一文無しだ。

一文無しのおっさんが知らない町を彷徨いているどうしようもない状況である。って、誰がおっさんだ!

情報集めに酒場に入ろうにもお金がなくてはそれも出来ない。水や食料も手に入らない。正直絶望的だ。




絶望して歩いていると一つの場所に辿り着いた。

《奴隷市場》

正直、あまり入りたくない。しかし、ここなら何らかの情報も得られそうだ。

俺は覚悟して奴隷市場に入ることにした。




《奴隷市場》

「うへへ、おっさんよ~いい娘あるぜ~?買ってけよ~」

入っていきなり下品な男に話しかけられた。三十代半ばといった所か。こいつにおっさんと喚ばれるのはムカつく。

「おっさんじゃない。まだ18だ!」

「なんと!そりゃ~申し訳ないなぁ~。貫禄があるからつい年上だとおもっちまったぜ~」

男の謝罪にもなっていない謝罪に腹が立ったが抑え込んだ。今暴れて摘まみ出されれば情報収集も出来ない。

「まぁ、年齢なんてどうでもいいんだよ~。どうだい?この娘なんてよ~!なんとお兄さんと同じ18歳だぜ~?」

「えっ、私と同じなんですか?」

男が店の奥から少女を連れてきた。少女は目を丸くして自分と同じ年齢であることを驚いていた。

「な、なかなか可愛らしい娘だな…い、いくらなんだ?」

童貞のわかひこは女の子を前にしてどぎまぎしてしまっている

「なんと、お得な2800メルタなんだ~!こんな若い娘がこの値段はなかなかないぜ~?ぐふふ」

勿論俺には1メルタの所持金もない。少女を買うことなど不可能である。

「予算をオーバーしているな。折角だから買いたかったが今回は遠慮しておこう。何かいい稼ぎ方でもあればいいのだけどな。」

「なんでぇ、兄さんお金ないのかい。良さそうな服着てるのによぉ~。そういえば得物も持ってないなぁ~?」

「格闘家なのさ」

無論、格闘家等と言うのは全くの嘘である。

学生時代の俺は将棋部。脳までおっさんとよく言われた。

将棋部はお金もかからない。お袋への負担を減らすには丁度良かったんだ。

外で格闘技をしていた経験などもない。喧嘩もしたことがない。

ただし、学生時代アルバイトで重い荷物を運んでいる事も多くあり、体力にはそれなりの自信はある。

「へぇ~、この辺りの魔物は結構強いからな~、並の格闘家じゃねぇんだな兄さんは。」

どうやら、この世界には魔物が居るらしい。そしてこの辺のはそこそこ強いらしい。

適当な事をいったら強者扱いされてしまった。

「あ、、ああ、流石に少々骨が折れたな。」

実際に戦えば全身粉砕骨折間違いないだろう。

「お強いんですねー」

少女の尊敬の眼差しが痛い。

「へへ、そんなに強いなら魔物退治とかいい仕事紹介するぜ~?」

「いや、遠慮しておこう。先を急ぐ旅なんでな」

「そりゃ残念、また来てくれよ?」

少女と店主に見送られ次の店へ向かった。


その後も色々な店を回ったがこれ以上の情報は無かった。

「おい、主人!手頃な奴隷を寄越せ!むしゃくしゃしてんだよ!」

「ですから、奴隷をそんな風に使うのはお止めくださいませ。」

何か騒ぎのようだ。

とりあえず行ってみることにした。



辿り着くと先程の店主が一人の男と口論している。

「俺のストレス発散にぶっ殺す奴隷が欲しいんだよ」

「奴隷だって生きる権利が在りますゆえ、そのようなことは…」

先程の俺と話していた時とは様子が違う。

「俺に口答えか?お前が俺の剣の錆びになるか?おい!」

「そ、そのようなことは…」

「だったらその後ろの雌ガキをさっさとよこせ!」

あの男が先程の少女を買おうとしているようだ。

しかし、雰囲気がヤバそうに見える。奴隷を殺そうとしているようだが、この世界でもそのような行為は許されていないようだ。

あの男は何者なんだろう。ここの魔物は強く、その魔物を抜けてきた戦士達すらも男を恐れているのか近寄らない。

少女が殺されるのは見たくはない。なんとかして助けられないか…

なんの情報もないんだ。助けに行けば何か得られるかもしれない。

俺は騒ぎに飛び込むことにした。


「寄越さないんだな?死ぬんだな?分かったよテメェからぶっ殺してやるよ!」

「お止めくださいギルセルト様!」

男はギルセルトと言うらしい。

「その少女は俺に売約済みなのさ」

「あっ、先程の格闘家のお兄さん…」

「なんだテメェは?急に出て来やがって」

「その少女はもう俺が買ったと言ったんだ」

なんとか少女を助けようとハッタリを言ってみた。

「んなもん知るかよ!誰に物言ってんだ?テメェから死ねや!」

ギルセルトの腰のショートソードが抜かれる。

「うわぁ、やべぇよ」

「あいつ死ぬわ」

「ギルセルトの殺戮ショーか」

周囲の野次馬がどよめく

俺は決死の覚悟でギルセルトに挑んだ

「うわぁぁぁぁぁぁ」

「うるせぇ!死ねよおっさん!」

俺の渾身の拳はギルセルト届く前に体から離れていた

「お兄さぁぁぁぁぁぁぁん」

少女の叫び声が聞こえて次の瞬間、自分の上半身と下半身が分離している事に気付くのだった

あぁ…俺は死ぬのか…お袋…すまない…

しかし、死ぬ感覚が初めてでは無い。どこかで死んだことがあるような…いや、あった。

俺は死んでこの世界に来たのだ…


小説を書くのは初めてだけど自分の文才の無さが悲しくなってきました。

通勤時間とか暇なときに歩きながら書いてますのでその内続きも書くと思います

楽しみにしている方が現れると嬉しいです


ヴァミノス

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