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緊急クエストはいきなり来るのです。

 微妙にスッキリしないけど、私の文章力ではこれが限度です。


 前に投稿したモノと同様に、後日こっそり改稿する可能性がありますが笑って許してください。

 果樹園計画から始まった、本格的な土地開発から二週間経ちました。

 途中でまた緊急クエストが割り込んで来たお陰で、思ったより進んでいません。



 ★緊急クエスト 海辺1★


 砂浜付近の清掃。

  報酬 二万ポイント。

  リスト 『海中用浄化石』(錬金レシピ)。

      精霊の加護石(各属性)。

  支給品 満潮・干潮時刻を教える時計。(錬金術室に設置)


 ※ゴミ類を浮かす際に、一度砂浜に手を付き、イメージをより強くしてから『浮遊フロート』を使ってみましょう。砂の中の見えないゴミまでも浮かすイメージが理想。

 ※作業時間帯は干潮の時のみです。緊急クエストですが、日数が掛かっても構いません。

 ※砂の汚れを取るために、『漂白ブリーチャ』を使いましょう。科学薬品ではないので、自然への影響はありません。



 一日に2回、干潮の時があるらしく、お弁当持参で砂浜付近をうろうろ。

 お陰で、海岸側ばかり土地改良が進んでいます。館の裏側も改良したいんだけど、何せ独りでやっているから進まない。進まない。マジで進まないんだよ。

 でも、少しずつ妖精の卵達が生まれて居るみたいで、黄色と青の光の球が増えました。

 しかも、なんか悔しいことに、緊急クエストでより良い魔法の使い方を覚えたらしく、伐根作業がはかどるる様になりました。






「マゼンタ様は、そろそろ土属性の卵が妖精になる。と言っていたけど、どんなコ達なんだろう? 可愛いのが良いな」


 現在キッチンでお弁当作りです。

 こちらの世界は小麦粉の他に、全粒粉も売られているので、本日はパンの代わりにチャパティです。

 持つべきモノはオタク気質を持つ身内ですねぇ。兄ちゃん! よくやった!

 なにせ、発酵させる手間はいらないし、フライパンで焼くだけ。寝かせる時間として三十分必要だけど、その間はおかず作りが出来ます。


「豚肉と野菜の炒めたモノで良いかな? スパイスの種類が少なすぎるから、カレー擬きすら作れないのが難点だよ。塩・胡椒以外は、薄荷ミント月桂樹ローリエ大蒜ニンニク唐辛子チリペッパーくらいしかないんだもん。せめて、馬芹クミン鬱金ターメリック香菜コリアンダーが有れば、カレーの最低条件が揃うのに……」


 野菜炒めをタッパーに詰めて、チャパティを焼いて、お弁当完了。多目に作っておくのがポイントです。十三時間弱ごとに干潮が来るから、ぐっすり眠れないのよ。だから少しでも多く寝たいというのが本音。

 飲み物は紅茶4に対し、黄色の薬草1でブレンドしたモノ。勿論、魔法瓶はポイント交換済み。茶葉は嵩増かさまししてます。意外と美味しい。MPも少し回復してお徳っぽい。甘茶あまちゃと紅茶を足し様な香りも良い感じ。味は紅茶のままだけど。






「マゼンタ様行って来ま~す!」

「こんにちは」「こんにちは!」

「えっ?」


 玄関の扉を閉めて、さて出発。と思ったら、目の前に掌サイズの黄色い妖精さんが……。


「えっ!? えぇッ!! よ……妖精さん? 本物?」

「うん。お手伝いする」「僕も! お礼する!」


 パッと見、園児っぽい姿の妖精さんが、男女でふよふよ浮いてます。多分、土属性の妖精だと思う。黄色い服を着て、背中には半透明の羽がありました。動いてないけどなんで飛べてるの? しかもその羽、身体から生えてないよね?


「えっと、何が出来るのかな?」

「木のテーブル無いところに粉々撒くよ!」


 えっ? 労働基準法? 幼児虐待? 関係ありません! ウチのコ達は働き者なんです。将来、何も出来ないニート予備軍じゃありません。小さい頃からのお手伝いは大事なんなんですよ。勿論、本人が無理しないレベルだけれど。

 ……なんてね。マゼンタ様に以前から、『妖精の姿になったら経験値を増やす為、リアの仕事を手伝わせな』と、言われていたのですよ。


「土の上に粉々おいて。私達が元気にするよ」

「じゃあ、私が土地改……粉々置けば、混ぜ混ぜしてくれるのかな?」

「うん! 頑張る! 行こう!」


 黄色の妖精さん達に先導されて、砂浜との中間くらいに到着。まだ伐根が此処までしか進んでおりません。早く館前まで進めたい。

 妖精さん達にかされたので、マイボックスから『土地改良剤』を出して、次々と小山を作りました。

 このコ達スモックをけているから、よけい園児に見えるんだよね。女の子はスカート、男の子は短パンを履いてて可愛い。

 他の属性のコ達も同じなのかな?


「じゃあ、後はよろしくね。私は砂浜に行って来るから」


 ちょっとだけ後ろ髪を引かれるが、干潮は待っててくれない。



 後少しで終わる砂浜には、青い水の妖精の卵がちらほら。こっちのコ達はまだまだの様です。


「良い感じで潮が引いて来た。そろそろやりますか」


 砂浜にしゃがみこんで魔法を唱えると、ゴミが大量に浮いて来た。まったく何処から流れて来たのやら。

 『漂白ブリーチャ』を唱えて最後の仕上げも終了。また根っこの撤去作業の日々に戻ります。

 明日からは妖精達と作業かな? 名前付けないといけないのかな? 名付けは出来れば回避したいな。後でマゼンタ様やブライアン様にでも聞いてみるか。


「これで完了したはず。今夜からはゆっくり寝れそうね。早くあのコ達のところに戻ろう」


 指示本を出して、クエスト完了の文字を確認。その数時間後の緊急クエストに苛立ちを覚えたのは私のせいじゃない。……よね?



※チャパティですが、初めて作ったのは中学生の頃です。

 叔母が「簡単に出来る『ナン』の作り方を覚えて来た」と言って、一緒に作ったのが最初になります。その後、TVの幼児向け料理番組で同じ様に作っていて……。御想像通り大人になってから『恥』を書きました(^_^;)

 でも、これも美味しいので良かったら調べて作ってみてください。


※コリアンダーの和名は『こすい』というのは判るんですが、母の言葉だけで漢字が解りませんでした。←ググれ? ゴメン。面倒だったの。

 会社の同僚に聞いたら他に、『カメムシ草』とも言いらしいのですが……個人的になんかイヤ!

 そんなくだらない理由で和名ではなく、中国名にしちゃいました。

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