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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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みずのにおい

埃を拭って綺麗にした物たちをむつは、どうしたらバランスよく見映えよく置けるかと悩みながら、あっちに動かしたりこっちに動かしたりとしている。それには山上も賛同なのか、むつと一緒になって考えている。2人が納得いく配置が決まるまで、颯介、祐斗、西原は物を言われた所に移動させていた。


「…良くない?」


「良いな。分かりやすいし、見やすい」


「ちゃんと、ほら…表の右下に回収日と何かも一応書いてシールで貼ってあるよ」


「おぉ。良いな…前よりいいな」


むつと山上が少し離れた所から、うんうんと頷いているが、あっちにこっちにと動かされた西原は、ただ疲れただけだった。颯介と祐斗も疲れたようで、もう何がどこの位置に置かれてようとも、どうでも良さそうな顔をしている。


「よし、倉庫は終わり」


「はーい」


山上が納得したようで、どこからか出てきた埃をむつが拭って、清掃用具の片付けをした。


「あとは自分の机ですね」


「祐斗君の所は片付け多そうだね」


「社長の机が1番綺麗よね。使う事少ないも」


嫌味のようにむつが言って笑うと、山上は当然といった様子で笑っていた。


「西原さん、もう1時間もしたら終わりますから、後はゆっくり待っててください」


颯介がコーヒーを渡すと、西原は頷いてから首を傾げた。待ってる必要はないような気もするが、コーヒーをいれて貰ったから颯介の言う通り、とりあえず終わるのを待つ事にした。

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