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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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むかっていく

ふーんとのんびり構えているむつは、人形もだが他の物たちも興味深そうに観察している。


「余裕そうですね」


「そうでもないよ。ここ、人の住む場所じゃないと思うし…早めに戻らないとって思う」


むつはそう言ってちらっと後ろを見た。冬四郎と西原はちゃんと後ろからついてきている。


「あたしと祐斗は仕事柄耐性はあっても。お兄ちゃんはただの人だし…先輩はある種異様だからね」


「異様ですか?」


「1度は死んだ身」


むつが目を細めて祐斗を睨むように見た。西原は1度、魂が身体から抜け出している。それを人の手ではなく、地蔵の手によって戻してもらっているのだ。その経験事態も異様であり、そうやって生き返っている西原も異様と言えば異様なのだと、むつはひそひそとした声で説明した。2人に聞こえていないかと、祐斗はちらっと後ろを見たが、目が合った冬四郎が首を傾げて見せただけだった。


「ただの人は宮前さんだけですね…そう思うと、俺らより宮前さんのが長く居ると危険な気がしてきます」


「それも有り得る。これだけ…妖しかいない空間ってなるとね…にしても、ここはどこかしら?」


「さぁ?ずっと真っ暗なんですよね…それにしても、むつさん本当にすぐにこっちに来てくれたんですね」


「こっち?ここにって事かしら?」


「いえ、俺のマンションの近くに」


「ううん?来てない。あたしは先輩に差し入れしに署に居たよ?だから、先輩も一緒なの」


「…俺、そんなに長距離歩いてませんよ?」


「…ってなると…ここは、普通の場所とは違うんだね。距離とか関係ないのかも…あの団体がどこに向かうのか、どうやったら元の場所に出れるのか…迷子だね」


「目的地ってあるんでしょうか…」


「さぁ?聞いてみよ」


「え?誰に!?ちょっ…むつさん…」


恐れも何もないのか、むつはとことこと団体に近付いていく。祐斗は困ったように、後ろを振り返って冬四郎と西原を見た。

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