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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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ひとりきり

祐斗がじっと、ダブっている方の吉岡を見ていると、それはだんだんとはっきりと視えるようになってきた。


二人の吉岡は別々に何かを訴えるように、ぶつぶつと言っているが何を言ってるのかは、分からない。だが、確実に何故か吉岡の霊が二体になった事だけは分かった。


祐斗はひきつるような笑みを浮かべた。もし、このまま視ていたら、また増えるのかもしれないと微かに思った。だが、そんな風に分身が増えた所でどうする事も出来ない。


近付いてこようとは、しなくなった吉岡に安心し、しばらく観察を続けるしかなさそうだ。


祐斗は、ズボンのポケットに親指をかけるようにして、腰に手をあてた。


今まで動かなかった祐斗の、ちょっとした動きに反応したのか、吉岡の目がぎょろっと動いた。そして、祐斗の親指のあたりをじっと見ている。


食い入るように見ていたかと思うと、祐斗をここまで連れてきた方の吉岡が、急に走り込んできた。


「えっ‼」



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