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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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むかっていく

「…だから、何だよ?」


「何でもない…ちょっと悩めるお年頃なの、時間あったら相談乗ってよ」


「何でもなくなかったな。俺で良いのか?」


「…良くなかったら、時間あるかなんて聞きませんけど?お兄ちゃん、ばか?」


「ご機嫌斜めだな。仕事終わったら連絡してこいよ?そしたら、迎えにでも行ってやるから」


「うん」


顔を上げて、ぱっと笑みを浮かべたむつは嬉しそうに頷いた。むつの機嫌が直ったのかと思うと、冬四郎はほっとしたように安堵の息をついた。冬四郎は何をしに来たのか、仕事はそっちのけにしてむつの頭を撫でている。むつも心地良さそうに、冬四郎の方にもたれている。


「…仲直りしましたね」


「兄弟仲良いからな」


むつと冬四郎の姿を見ながら、颯介と山上が一安心といった様子でこちらも安堵の息をついている。だが、祐斗だけは警官に説明を行い、無くなった物がどういった物なのかを懸命に話している。

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