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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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むかっていく

むつが箱を差し出すと受け取った颯介は、中身と裏を確認した。


「筆?筆なんかあったかな?」


「でも、日付があるから…たぶん回収した物だったと思うけど。誰かこの辺の物触った?」


3人が触ってないと、ふるふると首を振る。だよね、とむつは納得していた。持ち出した所で、何の意味もない事はむつもよく分かっている。


「回収した物がないってなると…消えたって事になるな。むつ、他にもなくなってる物あるか?」


「分かんない…この辺の箱の中って全然確認してなかったから。気になって開けてみたの」


「そうか。ちょっと数があるし…祐斗、回収した物のリストファイル持ってきてくれるか?」


祐斗は出ていくと、すぐに言われた物を持ってきた。パラパラとページをめくって、筆を探していく。


「あ、ありましたよ。人毛筆ですね…何か武士だかが出るってやつで…その人の毛で作られた筆じゃないかって事で、処分を頼まれた物です」


祐斗が開いたページには写真付きで、いつ、どこでとしっかりと記載されている。


「無くなった…紛失?」


「可能性はあるな…他の物も見るか。湯野ちゃん、悪いけど中断してこっち頼む。無いやつは祐斗に渡して確認させよう。処分したやつなら、済みマークついてるはずだからな」


山上の指示に頷いた3人は、掃除どころではなく積み上げられている箱を次々に開けていく。そして、空っぽの物は祐斗の前に置いていき、祐斗は箱の裏を見てファイルのページをめくって確認していく。



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