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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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むかっていく

「ご長男ですか?」


「うん。請求額送ってくれるって…先にあたしはそっちやっちゃうから…あ、洗剤やっぱ少ないね」


「そうですね。こんだけなら前回の時に使っちゃえよって思う量ですね」


祐斗は洗剤の入っているボトルを持ち上げて、ちゃぷちゃぷと中身を揺らして見せた。だよねってむつが笑うと、祐斗も笑っている。


「じゃあ洗剤…雑巾もかな?あとごみ袋とゴム手袋も欲しいかも。あとそうねぇ…何かいるかな?」


むつは机の上にあるメモ用紙を取ると、さらさらと必要な物を書き出していく。


「スポンジとか必要じゃないですか?キッチンとか最近はあんまり掃除してませんし…」


「だね。こっちはこの前、ね」


「壊滅状態でしたからついでに掃除してますから、そこまで大変じゃないと思いますけどね。キッチンは換気扇もありますし」


「そうね。あと、マスクかな?埃舞いそう。じゃあ、買い出しお願い。領収書貰ってきてね。あとは気付いた物あればお願いね」


むつはそう言ってメモ用紙と財布から出した、5千円札を祐斗に渡した。祐斗はそれをポケットに入れると、上着を羽織った。まだ他のスタッフは来て居ないが、祐斗は早速買い物に出ていった。


祐斗を見送ったむつは、晃から届いたメールを確認して早速、自分の仕事に取り掛かった。今日は何としても、昼過ぎには大掃除を終えたいのだ。少しの間、パソコンの画面を見てタイムスケジュールを決めると、よしっと1人頷いた。

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