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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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たいみんぐ

「はいはい。体調悪いから寂しいし、寒いんだろ?冷え症だもんな」


「…先輩体温高いから」


「湯タンポがわりかよ」


「それもある…」


「他にもあるのか?」


「んー…安心感?適度に筋肉あるし、薄っぺらくないからね」


「がりがりは好みじゃないもんな。それで、さっきの続きだけど…」


西原は手を伸ばしてライトを消すと、腕を伸ばして、むつの頭の下に入れた。むつは、西原のにのうで辺りに頭を置いて横を向いている。


「ちゃんと付き合ってたって…」


「また、その話?だから、好きになれたのも長く付き合えたのも…ほら、あれも…先輩はさ、能力の事を知っても引いたりしなかったし、それも込みのむつだって…そうやって、あたしの事を受け入れてくれた上で付き合ったのは先輩だけなの」


「そっか。でも、お兄さんたちが1番か。あ、警視正と山上さん帰ったからな。警視正が飲み物を大量に冷蔵庫に入れてったから…飲ませろって言われてるし、飲めよ?」


「起きたら、飲むよ…少しずつ。ごめん。結局、ご飯も作ってないし、何もしてないや」


「一緒に過ごせるだけでいいよ。それに今は体調も悪いんだし、先に元気になって貰わないと。だから、寝ろよ」


「まだ寝れない」


「完全に目覚めちまったのか。寝ないと…キスするぞ?」


「風邪移るよ?あ、マスク…一緒に居たら移しちゃう…」


「咳も鼻水もないし風邪じゃないだろ?寝不足だったし、疲れが出たんだよ。っていうか、移らなかったらいいのか?」


「…ちょっと悩むかも」


「なら、やめとく。付き合ってるわけじゃないし、また泣かせたら…警視正と山上さんに怒られるじゃ済まなくなる」


「怒られるから、しない?」


「泣かせたくないからしない。一緒に居るなら、笑ってて欲しいからな。泣くとしても、嬉し泣きとか感動してとかにして欲しい」


「…先輩といて、感動とかない気がする」


「…失礼なやつだな」


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