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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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そんなひも

完成した写真と3冊のアルバムを紙袋に入れて貰ったえびすは、ほくほく顔をしている。失恋したが、毘沙門天との絆は深まったし、これからはアルバムを作るという楽しみもあるようだ。


「請求書、忘れないでね?」


「分かってる。それに、おっちゃんの店には商売繁盛の福をもたらす事も忘れてない」


「商売繁盛は…そこそこで良いわよ。楽しく仕事がしたいからね」


「ふむ。むつちゃん、むつちゃんには…どう礼をしたらいい?福はいらないと言われたし…」


「うーん…じゃあ、おっちゃんとうちの会社の人、あたしの周りの人たちの無病息災を…祈ってくれたら嬉しいかな」


「福よりも多そうだな。完全には無理だろうけど…なるべくそうなるように。今日は本当に迷惑をかけた…何か私に出来る事があれば、いつでも神社に来てくれたらいいからな」


「あー困った時の神頼みね」


「そういう事。じゃあ、また…そのうちに」


えびすは、にっこりと笑みを浮かべると毘沙門天を連れてすうっと消えて行った。


「また、そのうちにって…また来るの?」


「だって、お金貰わないとでしょ?」


「それもそうね。それにしても…むつちゃんは本当にお人好し‼変なの拾ってきて…」


「よく言うよ。おっちゃんのがお人好し。最後まできっちり面倒みてあげててさ…優しすぎる」


「…優しいかどうかは別として。出来る事くらいするわよ?はぁーっ今日はよく働いた‼あとは葉書出して…ビール呑んで寝るだけだわ」


「もう寝るの?早いなぁ」


「お肌の為に早寝早起き」


「そう思うなら、ご飯も食べなよ?」



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