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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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そんなひも

「所で、お2人の事は何て呼べば…」


「あ、あたしはむつ。こっちの人はこの写真屋さんの店主で奥村さん。通称、おっちゃん」


「おっちゃんって呼び方に気を付けてね。発音の仕方でおっさんみたいになるから」


「むつちゃんとおっちゃん…むつちゃんの仕事は?今日は写真の現像って言ってたが」


「あーあたしはよろず屋っていう妖絡みとか怪異に関しての仕事をしてるの。だから、人じゃないってのもすぐ分かったし…」


「よろず屋のむつ…はて?誰かから聞いた事があるような…」


えびすは、ペットボトルのコーヒーに口をつけながら首を傾げている。むつは、えびすの言葉を聞かなかったふりをして菓子をあけて、ぼりぼりと食べ始めた。


「むつちゃん灰皿いる?」


「良いの?」


「勿論、良いわよ?こっちはお客さん入らないし、換気扇回してるもの…あたしも吸うし」


「さんきゅー。はかどりそうだわ」


ぽりぽりも菓子をつまみながら、むつは再びパソコンの画面に目を向けた。色彩調整とちょっぴりの加工は、終わっている。あとは現像するだけだった。奥村のしているような現像液を使う物ではないから、印刷もすぐには出来るが量が多い。


「印刷してもいい?」


「おっけーっ。ってもう?早いわね…」


「しばらくプリンター使うわよ」


かたかたっと音を立ててプリンターが動き出した。むつは椅子ごとプリンターの前に行き、インクの確認をした。

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