おてつだい
食事を終えて、片付けを済ませて一息ついてから、むつと菜々は身支度を整え始めた。
「…素っぴんでも良くない?あんた、ほぼ素っぴんでしょ?今更…」
化粧しなくてもと言ったむつだったが、そういうむつもファンデーションをぬって、アイラインだけは入れていた。起き抜けでも、菜々はファンデーションにアイライン、眉毛だけは描いていたが、今はアイシャドーも入れてマスカラで睫毛をばっさばさにしていた。
「化粧したら気合い入るでしょ?」
「あたしは化粧より髪の毛」
「長いもんね」
菜々は黒く長い艶やかなむつの髪を触って、綺麗よねと呟いた。しっかりと櫛を入れて、むつは三つ編みにしていく。すでに尻よりも長い髪の毛を三つ編みにしていくのは、かなりの手間だった。だが、それを終えてタバコを吸うと、いつもの仕事モードになった。
6人はぞろぞろと霧の中を通って、作業場に向かっていった。
「で、どうするんだ?」
「区域は分けてあるから、そのプレゼントたちを区域ごとにする。昨日やったやつの続きね。リンクの1番上が1番最後に行く所になってるから、順番なるように、そこの白い袋に積めてって」
むつはリストをそれぞれに渡した。昨日ネームタグをつけたプレゼントは1ヶ所に山積みにされている。その中から1つずつ、確認して袋に積めていく事になる。
「…大変な作業だな」
「それが終わったら、トナカイたちとの打ち合わせね。で、夜になるのを待って着替える。おっけ?」
むつは丸めたリストで、ぱしぱしと手を叩いて、早く取りかかれと言わんばかりだった。
「ねぇねぇ…むつっていっつもあんなに人使いが荒かったりするわけ?」
「まぁ…そうですね。たまに無茶な要求もありますけど…大体、こんな感じです」
菜々は祐斗とこそこそと話ながら、むつの姿をちらっと見てふぅんと頷いた。
「皆もそれに従っちゃうわけね」
「はい、残念ながら…」
祐斗が溜め息を漏らしながら言うと、菜々はくすくすと笑いながらリストを見ながら、祐斗と手分けしてプレゼントを探していった。




