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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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おてつだい

冬四郎と山上がどこまで知っているのか知らないが、むつとの関係を邪魔されているようで、西原にとっては面白くもない。むつが何か相談をした上で、連絡を無視されてるのかもしれないが、祐斗の言ったように、何も無い事が1番辛いし、腹立たしい。


微かにだが、眉間にシワの寄ってきた西原の顔をちらちらと見ながら祐斗は、串に刺してある蛸の足をかじっていた。


「…連絡してみたらどうですか?むつさん、ちょっと残業って言ってましたけど…そろそろ終わってるんじゃないですか?」


携帯を取り出して時刻を確認した祐斗は、たぶん終わってますよと念を押すようにもう1度言った。むつが残業になった原因の一端は自分にもあるが、それは言わないでおいた。


「うーん…いや、いいよ。しつこいだろ?何回も連絡するっていうのも…」


「ですかね?俺、むつさんになら何回でも連絡しちゃいますよ?だって、見ても自分が納得したら返事寄越さないとか、後回しにしてそのまんまの時もありますから」


返事がないのは、忘れてる可能性もあるんじゃないかと祐斗は言った。西原もあり得るな、と苦笑いを浮かべた。


連絡する気があるのかないのか、携帯を取り出してとりあえず、返事が来てないかを見ているようだった。


「残業かぁ…今って忙しいのか?」


「いえ?そんな事はないですよ。相変わらず、細々した事を俺と湯野さんでやって、むつさんは事務所かなぁ?とりあえず、俺が見る時には」


「あんまり仕事する気なさそうな感じか?」


「そうでもなさそうですよ。朝と夕方は事務所に居ますけど、日中は出て仕事してるみたいです。湯野さんいわく、俺と湯野さんが戻ってきた時に事務所が空になってないようにってしてくれてるみたいです。戻ったら一息入れなーってお菓子とコーヒー出してくれますし」


「…優しくなったのか?」


「元々優しいじゃないですか」


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