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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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おてつだい

注文した料理がテーブルに並ぶと祐斗は早速、箸を持った。看板に出てるくらいおでん押しなら、注文しないのは勿体ないと、おでん盛り合わせを頼んだのだ。味の染み込んだ、とろっとした大根を頬張りながら、祐斗は溜め息をつく西原を見ていた。


「まぁ俺はともかく…西原さんは進展したんじゃないんですか?旅行の時。京井さんおすすめの大人のデートスポット行ったんですよね?むつさんが、酒粕風呂入ったーって言ってましたし」


「進展も何も…まぁ確かに行った。何て言うか、あれだったぞ?大人の意味が斜め上だったな…あそこは早すぎる」


「どんな所だったんですか?」


溜め息混じりに西原は言い、タバコを出した。箱を持ち上げて、祐斗に視線だけで吸ってもいいかとたずねた。大根を頬張りながら、祐斗は頷いて少し笑った。居酒屋で灰皿があるのだから、遠慮せずに吸えばいいのに、聞く所に西原の気遣いが出ていて、いいなと思ったのだ。


「そうだな…むつ風に言うなら、人目を忍んで逢瀬を楽しむ場所、だな」


「つまり?」


「人に見られたくないようなカップル周囲を気にせずにゆっくり過ごす場所。他の客と顔を合わせないように出来てるみたいだったぞ」


「あぁ…大人過ぎますね」


「だろ?すっげぇ静かだったからな。でも、風呂も料理も良かった。むつも喜んでくれたみたいだったし」


旅行に行った時の事を思い出してか、タバコをくわえた西原の目元には笑みが浮かんでいた。


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