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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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とあるひのこと

ちゃぷんっと湯気の立ち上る湯に足をつけ、貰った白湯を飲みながらほっこりとしているむつは、やっと酔いのさめてきたこさめを見て、くすっと笑った。


「…お饅頭1つだから大丈夫だと思ったのに」


「ま、弱いから仕方ないよ」


「そうね。こさめさんの酔いもさめたみたいだし、軽くご飯食べようよ。よしたらまた散策しよ」


「そうだね。何が良いかしら?てか、夕食何だろ?被らないやつがいいよね」


「それも、そうね…でも、今から京井さんにお夕飯聞いちゃったら楽しみなくなるし」


「食べ歩き‼お饅頭食べたから、ちょっとしょっぱいのとか?魚焼いたのとかあったよ?」


「うーん…まぁ有りかも。ちょっとずつ色々なのも良いよね。でも、この辺って酒蔵あるのかな?お酒入ってるのが多い気がする」


酒の弱いこさめに、酒の香りのするものでも、あまり食べさせたくないようでむつは悩んだ。家であれば、酔ったこさめが猫に戻っても構わない。だが、ここは人も多いし、菜々はこさめの正体を知らないのだ。


「あ、そういえば、入浴だけの温泉も沢山あるって遥和さん言ってたっけ…お風呂もいっぱい入りたいな」


「なら、食べ歩いてお風呂だね」


決まったとばかりにこさめは、白湯を飲み干して先に足を湯から出してタオルで拭き始めた。


「…ハードそう」


「こさめってお風呂好きだっけ?」


猫ってお風呂嫌いじゃないかなぁとむつは思いつつも、足をふいてストッキングをはいた。


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