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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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とあるひのこと

こさめをなだめるように話を聞きながら、むつはちらっと冬四郎の方を見たがもう後ろ姿は見えなくなっていた。


「…こさめさんって、本当にお酒ダメね」


「うん、まぁ…仕方ないね。こさめを休ませたいし、どっか入ってみる?あ、足湯とかあるよ?」


「あ、良いわね。行こっ」


「こさめ、足湯行くよーっ」


菜々に引きずられて行きそうになったむつは、こさめの腕を掴むんでずるずると引きずっていった。菜々に引っ張られていく、むつとこさめを見て、祐斗、西原、篠田はくすっと笑うと、ほっとくわけにもいかず後からついて行った。


「あれ?ところで、山上さんたちは?」


「3人で別行動みたいですよ」


どこに行ったかは知らないが、と西原が言うと篠田はそっかと答えただけだった。


「…篠田さん、あれでしたら、こさめさんと2人で行動しても良いんですよ?デート出来る事も少ないんじゃないですか?」


「あ、そうですよね。仕事があるからってあんまり出掛けられないって、こさめさん言ってましたよ?むつさんは朋枝さんと行動するでしょうし、俺は西原さんと行動しますから」


「うーん…まぁ、もう少ししてから。明日もあるわけだし。こさめも友達出来て喜んでるわけだから」


こさめが猫又という妖だと知っている祐斗は、あぁ、と納得したような返事をした。家猫で篠田としか生活した事ない、こさめがあぁしてむつや菜々という人と楽しそうに過ごしているのを、篠田は嬉しく思ってもいるようだった。


「ところで篠田さんはこさめさんと、いつ結婚するんですか?」


「え、えぇ!?あーいや、どうかな…結婚かぁ…出来るのかな?考えた事なかったな…」


妖だと知らない西原は、一緒に住んでるなら結婚するのだろうと勝手に思っていたようだ。篠田が真面目な顔で、うーんと考え始めると、何故か祐斗も考え込むような顔つきになり、西原は不思議そうに2人を見ていた。

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