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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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とあるひのこと

昨日は、片付けておきたい仕事があるからと、頑張って書類を片付けていたうえに、菜々とこさめと買い物に行き、さらには遅くまであれこれ喋っていたせいか、むつはあっという間に眠りについてしまった。


「…むつ、寝ちゃった?」


「うん。疲れてたみたいだし」


菜々は覗き込むようにして、むつの様子を見た。腕を組んで、窓にもたれるようにしてむつは微かな寝息を立てている。こさめがそっと上着をむつにかけてやり、あとは静かにしておこうと言った。菜々は頷くと、やはり寝不足なのか大きな欠伸をしてこさめの方に顔を向けて目を閉じた。


1番騒がしく喋っていそうな女の子3人が静かなのが気になったのか、席を立った祐斗がそっと後ろを覗いた。


「…3人とも寝てます」


「昨日は買い物に行ったりして、遅くまで起きてたんだろうね。むっちゃんは仕事もしてたし」


「ですね」


祐斗は通路側に座っている、西原を見た。西原も疲れ気味なのか、うとうとしているようだった。ついでのように、いつの間にか静かになった前で、ビールを開けていた3人を見ると、こちらも寝ている。


「皆、お疲れみたいですね」


「それぞれ、忙しかったんだろうね。ちょうどいい、骨休みになるだろうね」


そう言う颯介も大きな欠伸をしている。祐斗もつられたように欠伸をすると、席に座ってうとうととし始めた。

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