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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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るーぷ

「…今日頼りになるのは、祐斗だけなんだから、お願いね」


根本まで吸ったタバコをころんっと携帯灰皿に落とすと、蓋を閉めて少し振って消している。むつが真剣さと少し寂しそうな感じの表情を見せると、頼りにされているのだと思った祐斗は、表情を引き締めて頷いた。


「むつさん、4時頃って事は正確な時間は分からないって事ですよね?」


「うん。たぶん、これ通報があった時間なんじゃないかと思う…だから、事件はもう少し前に起きてるはず」


むつは携帯を取り出して時間を確認した。


「あと、5時間ちょっとって所ね。人が居ないって事は出歩いても怒られないかな?」


「いや、どうでしょう…診察もしたって事は、巡回あるんじゃないですか?消灯ですよーってやつとか寝てるかの確認とか。むつさん、入院経験あるんですからその辺、分かりませんか?」


「…藤原の所は22時消灯。巡回なんてあったかな?寝てるもん分かんない」


「とりあえず、22時過ぎてから動きましょうか。消灯ですよーって来るかもしれませんし…病院内ならそんなに広くはないでしょうし、名札見ていけば見付かると思いますから」


「そうだね」


「復帰早々、そこそこな仕事になっちゃいましたね。むつさん体調とか大丈夫ですか?」


「うーん…微妙かも」


あはは、とむつは困ったように笑っただけで、カフェオレを一口飲んで湿気たベッドにごろんと仰向けになった。


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