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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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あこがれとそうぐう

むつに手を引かれ、こさめは篠田の向かい側に座った。ちょうど、男女でわかれる形だ。


「さて…どう何を話したらいいものか」


こさめは緊張しきっているのか、むつの手をぎゅっと握っている。猫だからか、爪が食い込んで痛い。


「居てください、と言ったものの…何を話したら良いんでしょうか?」


「そんなの…簡単ですよ。篠田さんは人間、こさめちゃんは妖。これから一緒に生活するか否か、ですよ」


「僕は…嬉しく思ってる。これからは、僕が一方的に話すんじゃなく、会話が出来るんだと思うと」


篠田の言葉を聞き、むつと冬四郎は居心地悪い気がした。何だか恥ずかしい。


「こさめは僕と生活していく事は出来ないかな?」


ぼろぼろとこさめの目から涙がこぼれ落ちている。そして、大きく首を振った。


「嫌じゃないなら返事が欲しいな。まだ、こさめの声を聞かせて貰ってないから」


「嫌じゃないっ」


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