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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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るーぷ

自然な感じで待合室を観察しているむつだったが、祐斗と同じ様に人間なのか霊なのかの区別はあまりついていない。ただ、温もりが感じられるから人間だろうな、くらいだった。


「谷代さーん」


「あ…はーい」


すでに返事も出来ないくらいに、ぐったりとしている祐斗の変わりにむつが返事した。


「むつさん一緒に来てくれますよね?」


「当たり前でしょ?こんな所で1人になんてされたらたまらないわよ」


1人になりたくないのはむつも一緒なようで、当たり前のように立ち上がった。名前を呼んだ看護師が、2人がやってくるのを待っている。むつは祐斗を支えるようにして立たせて、待っている看護師の方に向かっていった。


看護師は、ちらっと祐斗を見たが何も言わずにカーテンを開けて待っている。待合室から中待合室に呼ばれただけで、2人はまたソファーに腰かけた。


「…むわってしまてますね」


「何かこもった感じしてるもんね」


微かな消毒液の匂いと、ぱたぱたと看護師が忙しそうに動き回っている足音が聞こえている。


「やっぱり忙しい病院なんだね」


「…手紙通りですね」


「寒い?」


かちかちと歯を鳴らし、寒そうに腕を擦りっている祐斗に気付いたむつは、コートを脱いで祐斗にかけた。


「ありがとうございます…何か悪寒が」


「本当に体調悪くなってきた?」


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