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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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るーぷ

祐斗が買ってきたタバコとライターを受け取り、レシートとお釣りを財布にしまったむつは、エンジンを切ると少しシートを倒した。


「…ご飯、あんなに食べたくせにお菓子?そんな細っこい身体のどこに入るのよ。余計な肉にもならないみたいだし」


がさっと買い物袋を後部座席に置いた祐斗を横目に、むつが言うと祐斗はあははと笑った。


「他に買う物なくて…お菓子なら置いといても大丈夫じゃないですか。それにむつさんの好きなハバネロの買ってきましたよ」


「…夜食だな。ごめん、ちょっと寝かせて。アラームセットしてるから、大丈夫起きるから」


大きな欠伸をして、目尻に浮いた涙を拭うと後部座席に置いてあったコートを身体にかけた。すでに靴も脱いで、シャツのボタンを2つほど外して完全に寝る体勢になっている。


よほどに疲れているのか、倒したシートに横向きになったむつは祐斗の方に顔を向けている。おやすみと呟くように言うと、目を閉じた。そして、すぐに規則正しいすぅすぅという寝息が聞こえるようになった。


やる事がなくなった祐斗は、もう1度携帯を見て、颯介からのメールの返事がないかを確認した。まだメールには気付いていないのか返信はない。祐斗もシートを倒して、仰向けになり腕を額にのせるようにした。横から聞こえてくる寝息に誘われるようにして、祐斗も瞼が重く眠くなってきた。目を閉じると、祐斗はあっという間に眠りについた。

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