るーぷ
倉庫に行き、ロッカーを開けたむつはジャケットとコートを羽織った。ロッカーの中にある、木箱を開けて、中から数枚の紙を取ると無造作にもジャケットのポケットに突っ込んだ。そして、立て掛けるようにして置いてある、布に包まれた細長い物を持っていくか悩んだ結果、一応は持っていく事にした。
祐斗はすでに出る準備が出来ているようで、むつを待っている。倉庫から出てきたむつを見て、山上が引き止めた。
「…持っていくのか?」
「一応は。あった方がと思って…それに、いつまでもここに置いておくのもあれだし…」
「そうだな。それで、どうする?事務所に戻ってくるか?直帰でも良いぞ?」
「うーん…時間によるかな?また連絡はするから。とりあえず、行ってきます」
むつは鞄にタバコと携帯を落とし入れると、それを持ってホワイトボード横にある鍵入れのボックスから、会社用の車の鍵を取った。出ていこうとして、むつは立ち止まると、鞄から財布を取り出して中を確認している。
「どうした?現金持ち合わせないのか?」
「それは、ある程度ある。免許証、ちゃんとあるか見ておかないと…捕まりたくないからね。じゃあ、行ってきまーす」
免許証はちゃんとあったのか、財布をしまうとむつは祐斗と共に事務所から出て行った。




