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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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うんめいとは

戻ってきた京井と山上は、玄関先に積み上げられている箱を次々と運んでいく。


「意外とないな」


「1人だもん。少ないって」


「けど、何ですかこれ…重たいですよ」


「本とDVD、だね」


段ボール3つ分の本とDVDを京井は重いと言いながらも、山上に積んでもらい3つまとめて運んでいく。西原はその様子み見ながら、凄いなぁと染々と呟いた。むつは1つの箱ですら、ふらふらして運んでいただけに、感心したように京井の腕力を見ていた。


全ての箱詰めが終わり、むつと西原は部屋の中を掃除してから、戸締まりをして地下の駐車場に向かった。


「あ、お前そうか…バイクあるんだな」


「うん。流石にこれは運転してくね」


「…車にするか?バイクじゃ寒いだろ?」


どっちもあまり運転させたくない様子の西原だったが、むつに車の鍵を渡した。そして、むつからバイクの鍵を貰うと慣れた様子でまたがって、エンジンをかけた。ぶぉんっとふかして低い音をさせると、少し嬉しそうに微笑んでいた。西原がバイク好きな事を知っているむつは、さっさと車に乗り込んでエンジンをかけると、西原よりも先に走り出した。むつが先に出ていくと西原も後を追い掛けるように、ヘルメットをかぶってバイクを走らせた。ヘルメットは、むつがいつも使っているからか、ふわっと甘い香りがしている。むつがすぐ近くに居るようで、何とも言えない心地だった。





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