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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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なつやすみ

「菜々、分かったよ。これで、今度こそちゃんと行けそうだよ」


「やったね‼じゃあ行ってみようよ」


「え?今から?」


むつは驚いたような顔をして、ちらっと壁にかけてある時計を見た。もうすぐ夕方だった。帰らないと、また心配され怒られるのではないかと思った。だが、菜々はもう行く気でいる。


「だって、懐中電灯持ってきたもん」


菜々はバッグから、大きめの懐中電灯をむつに見せた。始めから、場所が分かったら行くつもりで居たようだ。むつは困ったような顔をしたが、菜々を1人で行かせるわけにもいかない。テーブルの上を片付けると、むつはノートを破って折り畳みズボンのポケットにしまった。


「行ってみよっか」


あまり暗くなってから外に出た事のないむつは、これから暗くなっていくのを分かっていて、菜々と2人きりで冒険に出るのだという気持ちになっていた。2人は手を繋ぐと、図書館から出て駅の方に向かって走っていった。

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