表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
461/1310

なつやすみ

「あ、ねぇ、むつ。ここじゃない?」


菜々が指差す写真を見たむつは、そうかもと頷いた。木造2階建ての古びた建物とグラウンドらしき物が写っている。


「ここの住所は…」


むつは菜々から写真が乗っている本を受け取り、周りに何があるのか、住所はどこなのかと調べていく。その辺の手際の良さは、小学生とは思えない程しっかりとしているものだった。恐らくは、歳の離れた兄たちの影響なのかもしれない。


そんなむつを菜々は、頼もしそうに見ていた。


菜々に見られている事に気付かないのか、むつは相変わらずぶつぶつ呟きながら、地図の上で小さな指を滑らせて着々と目的地をしぼりこんでいく。


「あ、ここら辺だ…」


ようやく分かったのか、むつは顔を上げてぱっと笑みを見せた。きらきらとした笑顔を見せられた菜々は、何となく恥ずかしくなり顔を背けた。だが、むつはそんな事には構わずに、ノートを広げると地図を書き込んでいった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ