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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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なつやすみ

「むつ、分かる?」


「うーん…ちょっと待って。なーちゃんは写真で探してってくれる?」


むつは地図を広げて、ここが小学校でと指差しながらぶつぶつ言いながら、昨日歩いたと思われる道をなぞっていく。その間に、菜々は写真を見ながら学校らしきものがないか探していく。


「ねぇ、どんな学校なの?」


「んーっとねぇ…元々は小学校だったんだって。で、あと木造って言ってた」


「なら…あんまり大きくないよね」


「たぶん」


情報が少なすぎるが、むつと菜々はそれぞれ、静かに集中してページをめくっては戻ってを繰り返しながら、目的の廃校を探した。


2人がそうやって、集中しているのを見ている女が、やはり2人居た。むつと菜々の母親だった。娘がこそこそと何かをしている様子に気付いていた母親は、こっそりと様子を見に来ていた。だが、むつも菜々も真剣な表情でページをめくり、時に相談をしているのを見て、ちゃんと宿題をしているのだと勘違いに、ほっとして静かに帰って行った。

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