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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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なつやすみ

帰り道はさほど、遠く感じられず菜々の家まで帰ってきた。2人が帰ると、玄関の所で菜々の母親と冬四郎が居た。


「菜々‼どこまで行ってたのよ」


「あ、う…ごめんなさい」


「ご、ごめんなさい」


菜々の母親に叱られ、菜々に続いてむつも謝るとしっかりと頭を下げた。


「まぁまぁ…2人ともちゃんと帰ってきたんですし。それで、花は何か見付けられたかい?」


冬四郎がしゃがんで、むつと菜々の顔を覗き込むと2人は揃って首を横に振った。


「そうか。さ、むつ、鞄取ってきなさい。あまり遅くまで居てはご迷惑になるからね」


むつが素直に頷いて、靴を脱いでちゃんと揃えてから上がり、菜々と一緒に部屋に向かっていくのを見ながら、菜々の母親はふぅと溜め息をついた。


「すみませんね、むつもやんちゃみたいでお手数おかけしてます」


「そんな、そんな。むっちゃんは良い子ですよ。ただ、うちの菜々はむっちゃんと居ると勇気百倍みたいで、ちょっと…うちの子だけならまだしも、むっちゃんに何かあると…宮前さんのご両親にもむっちゃんのご両親にも…ね」


冬四郎は困ったように笑うだけで、何も言えなかった。


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