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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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なつやすみ

むつと菜々は手を繋いで、ばたばたと小学校に向かっていった。小学校は、駅とは反対側でゆるやかな坂を登って行った所にある。2人は、坂の途中まで来ると疲れたのか、ぜぇぜぇと息をつきながら歩き始めた。すでに、夏のじりじりとした暑さに2人の顔からは汗が吹き出ている。Tシャツの袖で汗を拭いながら、プールに着くと更衣室で汗でなかなか着れない水着に苦労しながら着替えた。そして、準備運動もせずにシャワーを浴びるとプールに飛び込んだ。


「気持ちいーっ」


ざぶんっと潜った菜々は、すぐに出てきてゴーグルを外して、顔についた水を飛ばすようにして、顔を左右に振った。


「だね。今日は50メートル泳げるかなぁ?」


「ターンが出来たらよね」


「あれ、難しい。鼻に水入るし」


真面目な顔をしてむつは言い、3コース分ある練習用のスペースに向かって、ゆるゆると平泳ぎをして行った。


「今日こそ、50メートルっ‼」


「頑張れむつっ‼」


「えっ‼菜々は?」


むつはゴーグルをつけて、スタート位置につくと隣に来ない菜々を驚いたように見ていたが、仕方なさそうに1人でコースを泳ぎ出した。


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