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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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なつやすみ

翌朝、ラジオ体操から帰ってきたむつは朝食を済ませると、父親と晃の見送りに出ていった。父親が身を屈めてむつの額に自身の額をぐりぐりとこすると、むつはくすぐったそうに笑った。普段は仏頂面の父親でも、むつの前ではでれでれと笑みを見せていた。何度も名残押しそうに振り返る父親に向けて、大きく手を振りながらむつは見送った。


「むーつーっ。おはーっ」


「あ、なーちゃん。おはよう」


「お見送り?」


「うん、お父さんといち兄お仕事」


むつが何度も手を振っているのを後ろから見ていた菜々は、きりがないと思ったのか声をかけてむつに並んだ。


「プール行こうよ」


菜々はすでにプールバッグを持っていた。むつは、うんと頷くと父親と晃が角を曲がって見えなくなるとようやく、ぱたぱたと家に入った。

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