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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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なつやすみ

夕方になり、冬四郎と一緒に菜々を家まで送ったむつは、帰ってきてからは母親の真似をしてエプロンをつけて、一緒に夕飯の支度をしていた。支度をすると言っても、野菜の皮を剥いたり、皿を出すくらいしか出来る事がなく、何となくつまらなかった。


父親を呼び、部屋で寝ている晃を起こし4人で夕食を済ませた。むつには、あと2人の兄がいたが、それぞれ地方に出ておりアルバイトだのなんだのと、帰省はしていない。夕食を済ませると母親と共に片付けをして、あとは風呂に入って寝るだけだった。


風呂から出た父親が、むつに風呂に入りなさいと言った。むつは返事こそしたが、なかなか動かない。まだキッチンに居た母親に、やんわりと言われ立ち上がったむつは、2人の兄を見た。


「ねぇねぇ、お風呂」


「ん?先に入ってこいよ。母さんにも言われただろ?」


晃は立っているむつを見ながら、そう言った。だが、むつが動かないのを見ると、よっこらしょと立ち上がった。そして、ひょいっとむつを抱き上げた。


「甘ったれ。ほれ、行くぞ」


「うんっ‼」


むつは嬉しそうに晃の首に腕を巻き付けた。

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