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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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なつやすみ

「いつの話?」


「んーっとねぇ…かれこれ、えっ!?20年?そんな昔?やだぁ…うん、20年前の夏休みよ」


むつは並々と入ったワインを溢さないように気を付けながら、ちびちびと呑んだ。菜々の言う、20年前の夏休みに何かあっただろうかと、記憶を巡らせていた。


「あっ‼廃校だ…あれ、あのあとすぐに取り壊されちゃったよね」


「そうそう‼思い出してくれた?あの時も、むつが助けてくれたんだよね」


「そのあとで、うちの親にも菜々の親にもこっぴどく怒られて、夏休みなのに遊びに行けなかったのを覚えてる」


菜々は、くすくすと笑って同意した。


「そうね。あたしも、学校のプールにしか行けなかったもん。しかも常に誰かが一緒でさ」


「うちもそう。兄が交代でついて回ってきてて…本当、散々な夏休みになったもん」


「そうだったわね。むつと遊ぶってなったら、むつのお兄さんの誰かが常にくっついて来てて」


「監視状態だったね」


むつはその頃のことを思い出して、苦笑いを浮かべた。

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