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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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なつやすみ

「それによ、あたしはあんたが力不足だったとか思ってないからね。むつが引き受けてくれたから、平穏さが戻ったわけだし。それに、あんたに頼めなかったら、誰に頼むのよ?そこら辺の拝み屋なんかが役に立つわけないじゃない。むつは大怪我までして、みんなを助けたわけなんだからね?分かってる?辛気臭い顔しないでよ。だいたい、生徒たちは死んでもないのに魂がないって何なのよ?まだ生きてるじゃない」


「それは…分からない。けど、うん…まぁそうだね」


むつは病院で見た生徒たちの事を思い出していた。確かに心臓は動いていたし、呼吸も酸素マスクをつけてだが、なんとかしていた。それなら、生きていると言えるのかもしれないが、むつにはどうしてもそうは思えなかった。


弱々しい笑みを見せたむつは、ちびりとワインを呑んだ。まだ、ほとんど残っているにも関わらず、菜々がワインを並々と足した。


「それにしても…むつが大怪我してでも助けてくれたのって2回目よね」


菜々は自分のグラスにも並々とワインを注いだ。本来、そういう呑み方をする物ではないと分かっていても、少しずつ足すのが面倒くさくなってきているのだろう。


「…?前にもあったっけ?」


「えー?忘れちゃったの?」


菜々は責めるような言い方をしたが、その顔には笑みが浮かんでいた。

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