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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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なつやすみ

ビールを終わりにして、2人はワインをボトルで下ろす事にした。ワイングラスとボトルがやってくると、菜々が慣れた手付きで、コルクを開けてグラスに注いだ。


「あれは、きっと死んだシスターの魂を手元に置いてた子供が、また肉体に入れたんだと思う」


「何か、死神みたいな子供ね」


菜々が呟くと、むつははっとしたような顔をした。自らの事を神だと言っていて、魂を自在に操るのだとしたら、そうなのかもしれないと思ったのだ。


「そうね…」


「それで、生徒が連れ去られたのはどうして?って、シスターは生け贄って言ってたわね。それで、ダリィが守る為に隠してたのよね。だから、行方不明になってたんだったわね」


「うん。あの天使も結局は子供が魂を定着させて動かしてたって事だと思うけど…いや?どうなんだろ…食われてたのを見ると天使はそれ以前から学園に巣くってた?にしてはダリィと対立してたから」


むつは燃え尽きたタバコを灰皿に置くと、ワインを呑んで悩むように腕を組んだ。


「ダリィも…子供と同じ事をしてたわよね?死んだ烏を自由に動かしてたから」


まだ学園に居るダリィを思ってか、菜々が眉間にシワを寄せて不安そうに言った。


「あぁ、ダリィは元々が学園に残った念の集まりだもん。個々が意思を持って動くのかもしれないね…けど、悪い事はしないわよ。あんだけ、びくびくしてる子には無理よ」


むつが自信を持って言うと、菜々はほっとしたように笑った。





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