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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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あこがれとそうぐう

勤務時間だというのに、静かでゆったりとした時間が過ぎていく。むつは柔らかいソファーに身体を預けて、目を閉じていた。


大きな仕事は終わったばかりだったし、細々とした仕事も今は落ち着いている。やる事と言えば、事務処理だけだった。


だからこそ、颯介も山上も暇を潰すように囲碁に興じているわけだ。


もう一人、よろず屋のスタッフであるアルバイトの青年は今日は休みだった。大学の後期の講義が始まり、しばらくは土日勤務のみの為、むつは余計に退屈だった。


ぼんやりしながらコーヒーを飲んでいたが、ふっとある考えが浮かんだ。それを思うと、むつはマグカップ片手に立ち上がった。


壁に取り付けられたカレンダーとホワイトボードを交互に見やり、頷いた。そして、キッチンに入ると、換気扇を回してその下でタバコを吸い始めた。


ついでのように戸棚から、この前の仕事で関わった京井から貰ったマドレーヌの袋を開けた。それをつまんでいると、肩の辺りをするっと撫でられる感じがした。


「あら、何だか久し振りね」


むつは笑みを浮かべて、肩の辺りを見た。そこには、茶色の毛をしたほっそりとした狐のようなものがまとわりついていた。



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