表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
388/1310

なやめるおとめ

篠田は言われた通りに、スピーカーにしていたらしく、こさめの声が聞こえてきた。


「あ、こさめちゃん。こんばんわ、山上です…聞きたい事があるんだけどね、最近、むつから何か聞いてないかな?」


『むつから?どんな事?』


「彼氏が出来たとか…悩みがあるとか」


冬四郎と西原も電話口から、うーんと唸るこさめの声にじっと耳を済ませていた。


『ないよ。むつがどうかしたの?』


「いやー最近、むつの様子がおかしくてね。こさめちゃんなら何か聞いてるかと思ったんだけど」


『様子がおかしい?何か仕事でトラブルとかですか?』


不審に思ったのか、慎重そうな篠田の声が聞こえてきた。


「いや、そんなんじゃない…そう言えばお前、最近むつと会ったよな?何か変わった様子じゃなかったか?体調悪そうだったとか…何かないか?」


『そう、ですねぇ…あ、食が細くなったのかなって思いましたよ。食事残したりしてましたし、こさめが泊まりに行った時もあまり食べなかったみたいですね。やっぱり、体調崩してたんでしょうか』


篠田の話を聞き、冬四郎もそう言えばと思い出した。遊園地に行った時に、アイスクリームのコーンを寄越したり、昼食も半分近く残していた。


「ただの体調不良っぽいですね」


『あ、宮前君も一緒?この間は、本当にありがとう。またむつさんにも宜しく伝えといてくれるかな?』


「あ、はい。分かりました…伝えときます」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ