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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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うたげ

「来た」


京井が鋭く言った。かさっと音がした方を見ると、大柄な男と小太りな男が立っているのが見えた。


「やっぱり…夕雨だ」


むつの目には、あまりはっきりとは見えなかったが、大柄な男が懐から何かを出して、それを持った手を大きく振り上げたのが見えた。


部屋の中に昨日と同じように虫が湧いてくるはが分かったむつは、ぶるっと身体を震わせた。結界を張って、式神を置いてきたから、手に取るように室内の様子が分かる。建物の回り、部屋の回り、そして6人が入っていられるだけのと3重に張った結界のうち、1番外側さあっさりと破られた。


障子を閉めていても、室内の様子が分かるのか、大柄な男が辺りを見回してそして屋根の上のむつ達に気付いた。


大柄な男が手を上げて、下ろす動作をした。すると、ぶわっと強い風が吹いてむつは落ちないように瓦にしがみついた。


「夕雨っ‼」


京井は強風をものともせずに、屋根から飛び降りると男の元に真っ直ぐ向かっていく。


「むつ、あっちを」


こさめも飛び降りて、小太りな男に向かっていく。流石にこの足では、飛び降りれないむつは、ずるずると降りていった。少しかっこ悪いし、使えないヤツだと思った。

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