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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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うたげ

気を失っていたのか、むつはうっすらと目を開けた。顔にかかってる小枝なんかをどかして、上を見ていた。どのくらい高さがあるのか分からないが、登れそうな気もした。立ち上がったが、右足に痛みが走ってよろめいた。よろめいた所で、掴まれる物もなく枯れ葉の上に転んだ。


「しくった、な…」


昨日に引き続き、こんな失態をするなんて思ってもいなかったむつは、靴を脱いだ。ヒールがなくなった分、まだ足もましなようだ。


「しろーちゃーんっ‼」


むつは頬の横に両手を添えて、声を張り上げて冬四郎を呼んでみたものの、返事はない。どうしようかと悩んだむつは、辺りを見回した。そして、足を引きずるようにして歩き出した。


足がずきずきと痛むせいで、1歩ずつゆっくりとしか進めない。そんなに距離を歩いたわけでもないのに、汗が浮かんできたし疲れてきた。むつは木に手をつくと、ずるずると座り込んだ。


そうやって休憩をしていると、がさっさがっと音が聞こえてきた。誰かが探しに来てくれたのか、それとも何か動物か。むつは、ポケットに手を入れて一応持っていた札をぎゅっと握りしめた。


「…人か?」


低い声がして、むつはじっと声の方を見ていた。草木で声の主の顔が見えないが、声を聞く限りではむつの知っている人ではないようだ。


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