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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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うたげ

「宮前さんでも動揺するんすね」


冬四郎が出ていくと、祐斗が呟いた。


「そりゃあ、目の前でむっちゃんが脱ぎ始めたら誰でも動揺するんじゃない?」


「俺は焼け死ぬのかと思う事に動揺したぞ」


山上はそう言うと、呑みかけていた酒を囲炉裏に向かってかけた。じゅっと音をたてて、火は消え煙が少しだけ残った。


「…にしても、むつさんて3段のを着けてたんすね。初めて見ましたよ」


「え、そこ?つーか祐斗君、しっかり見てんなぁ」


「Tだったしな」


「山上さんっ‼」


篠田が諌めるように、山上を睨んだ。


「冗談だよ。ま、それよりゴキブリも鼠もあの炎で焼けちまった…って事か?きれいさっぱり居なくなったな」


山上は肩をすくめながら、辺りを見回した。山上の言う通り、死骸も何も残らずにゴキブリも鼠も最初から居なかったかのように、きれいに片付いている。


「いや、どうなんすかね。あんな状態のむつさんにそれが出来たとは思えませんけど」


仕事で来ている、颯介、祐斗、山上は死骸の1つでも残っていないかと、膝をついて部屋の中を調べている。すると、むつと冬四郎を案内し終えた京井が戻ってきた。


「皆さんもあちらにどうぞ。こさめさん、むぅちゃんの荷物はどれですか?下着持ってきて欲しいそうなので…持っていってあげて下さい」


「あ、うん。むつは?大丈夫そう?」


「大丈夫…でしょうかね?消毒液で身体洗いたいって言ってたので、重症ですね」


「あーダメだな」


山上は笑うと、冬四郎の荷物を持ってきて、先に歩き出した。


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