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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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うたげ

「女同士って何か良いっすよね」


むつとこさめの声が聞こえてるのか、囲炉裏の前で京井が出してくれた酒をちひちび呑みながら祐斗は、風呂場がある方を見ていた。


「そうだね。むっちゃんも女同士だとあんな風にはしゃぐんだね」


「何か良いっすよね。普段とは違って」


「風呂場まで加わりに行くか?」


西原が言うと、祐斗は怖い顔をして絶対にダメだと言った。篠田も怖い顔をしている。


「西原さんは怖いもの知らずですか?」


「覗きに行ったら、確実にむっちゃんと宮前さん、篠田さんを敵にする事になるもんね」


颯介は、篠田に酒をつぎながら、くすっと笑った。西原だけが、こさめの正体を知らないのが面白いのかもしれない。


「それは…危険すぎるな。それにしても、山上さん風呂好きだったんですね。宮前さんとまた入ってますよ」


「じじ臭いってか?」


「まぁそんな歳ですよねーって…」


浴衣を着て、タオルを肩にかけた山上が西原の後ろに立っていた。西原は上を見るように、山上を見てへらっと笑ったが、ぱしんっとタオルで顔を叩かれていた。


叩かれた西原を見て、颯介と祐斗が笑っていると、むつとこさめも浴衣を着て戻ってきた。風呂上がりで濡れた髪から漂う、シャンプーの香りや少し火照った頬を見て、祐斗は小声で良いっすねと言った。

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