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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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うたげ

「颯介さん悪乗りしないの…まぁ確かに祐斗の寝相の悪さは激しかったね。起きたら足があって、びっくりした」


「3人で寝たんですか?そのわりには、谷代君の匂いがないような…」


冬四郎、山上、西原は京井が言うのだから嘘ではないだろうと、むつと颯介を交互に見ていた。


「遥和さんも悪乗りしないの」


「面白そうでしたから」


颯介が皿に乗せた、たい焼きを取るとむつは溜め息まじにり、かぶりついた。次のは、餡子だった。


「で、それより京井さんは何かご用事ですか?」


立たせたままの京井に颯介は、むつの隣の椅子を進めた。


「えぇ、まぁちょっとお仕事をお願いしようかと…忙しくなければですが」


「それなら、ソファー行く?」


「いえ、むぅちゃんに話が出来たら何処ででも構わないですよ。それより、むぅちゃん餡子ついてる」


口の端についた餡子を京井が指で拭って、ぺろっと舐めた。むつは恥ずかしそうに、颯介から渡された紙ナプキンで口元をごしごしと拭いた。


「で、仕事って?」


たい焼きを食べ終えて、コーヒーを一口飲んだむつは、もう眠そうな顔はしていなかった。

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