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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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ゆめのうち

にわかに道場は静まり返り、皆むつと高橋という男に注目をしていた。


互いに礼をすると、高橋は竹刀の先をむつに向けるように持ったが、むつは左手に持っているだけだった。


「普通、竹刀って持ち上げて構えるもんなんじゃないんですか?」


祐斗が小声で西原に言うと実は西原は頷いた。


「けど、自由試合だからね…ま、喧嘩だよ。むつのが慣れてる事だよな」


「むっちゃんご機嫌斜めそうだね」


颯介はむつの横顔を見ながら、微かに溜め息をついた。無表情のようなむつだが、細められた目は高橋の方をじっと見ている。


むつは間合いを詰めようとも高橋の動きに合わせて動くこともせず、相手を見ている。その威圧感に負けているのか、高橋が力んでいる様子は、颯介にも分かった。むつが勝つな。


颯介だけではなく、祐斗と西原もそう思っているのか、リラックスした様子で試合の流れを見ていた。

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