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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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ゆめのうち

むつがデスクに戻っていくと、颯介は冷めたコーヒーを飲んで一息つくと、むつにストールを返して仕事に戻った。


むつが気に掛けているのか、何度か颯介の方を見たが、颯介は大丈夫だと、笑みを浮かべてやり残している仕事を続けた。どのくらい仕事をしていたのだろうか、ドアがノックされて開けられた。


「おはようございまーす」


大学帰りのアルバイトである谷代 祐斗が、ひょこっと顔を出した。そして、その後から西原が入ってきた。


「お邪魔しまーす」


最近2人は以前よりも特に仲が良いのか、よく一緒に呑みに行ったりしているようだった。祐斗も道場に通っているからか、少しずつ体力がつき顔つきも何となく変わってきている気がする。


「お疲れ様…と、こんにちは」


颯介は西原に愛想よく笑いかけている。


「こんにちは」


西原もそんな颯介が気に入っているのか、にこにことしていた。


「何で一緒なわけ?」


「今日、道場に行くんですよ」


「そ、俺は非番だし。暇だから、祐斗君のお迎えに行って、ついでに寄り道」


ふーん、と返事をしたむつは、ようやくパソコンから視線を外した。そして、立ち上がるとキッチンに入って行った。



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