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よっつのこわい
むつを驚いたのか、瞬きを繰り返すばかりだった。冬四郎はむつに下がるように、しっしと手を振って合図した。
怒ったのか雷獣は身体の周りで、ばちばちと大きな稲妻を発生させている。これには、冬四郎も少し後退りした。
思った通り効果はあった。だが、身の危険の方は高くなった気がした。
「た、頼むから上に向けてくれよ?」
冬四郎は雷獣に両手を見せて、左右に振っている。むつにも冬四郎が何をしたかったのか、ようやく分かった。
雷獣は、ぎゃぁぁぅっと吠えると大きな柱のような雷を真上にあげた。だが、それでも落ち着かないのか、ばちばちと勢いよく稲妻を放って冬四郎を威嚇している。
冬四郎は向けられる稲妻を何とか避けながら、空から雷獣の仲間が迎えに来る事を願っていた。ついでに、もう1度くらい大きな雷のような柱をあげてくれないかな、とも思っていた。




