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よっつのこわい
雷獣もむつが危なそうなのを感じ取ったのか、冬四郎の腕の中でぱりっと稲妻を発生させて見守っている。
棚がぐらっと揺らいだ。
「おぉい‼」
慌てた冬四郎は棚に背中をつけて、倒れないように支えた。それに気付いたむつは、もう1段のぼると指に引っ掛けるようにして、箱を引っ張った。
滑り落ちるようにして、飛び降りたむつはしっかり足で着地をしたものの、よろよろと後退り尻餅をついた。
はぁーっと溜め息と安心したような息をつき、冬四郎は棚が倒れそうにない事を確認するとむつの側に寄った。
「危ないだろうが」
「ごめん、行けると思ったから」
へらへらっと笑い、むつは箱をばきっと音を立てて開けた。開けたというより、壊して無理矢理こじ開けた。冬四郎はその様子を見て、少し首を傾げた。
「で、何だそれ?」
「式だよ…たぶん、父親のだね。分かんないけど」
中には黄ばんではいるが、鳥の形に切った紙が入っていた。他にも人の形の物や矢印の形をしたものがあった。
「それで何をするんだ?」
手慣れた手付きで鳥の形の紙を指に挟むと、天井に向かって投げた。




