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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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あこがれとそうぐう

スーパーでカートを押しながら、むつと篠田は実に和やかに他愛のない話をしている。だが、篠田はちらちらとむつの様子を伺うような素振りをしている。


後ろを歩いている冬四郎には、それがよく分かった。


「むつ、本当の理由は何だ?篠田さんが困ってるから、説明を」


「あぁ、はいはい」


鶏肉のパックを持ち見比べていたむつは、ふふっと意地悪そうに笑った。


「猫と霊、どっちが先ですか?」


「え?霊ですね…それを聞く為に連れ出したんですか?」


「まぁ、あの子…人の話をら理解してるんじゃないかなーって思ったので。居ない所の方が篠田さんも話しやすいかと」


鶏肉をカートに入れた。


「で、飼う事になった経緯は?」


「拾ったんですよ、雨の日に。目もまだしっかり見えてないくらい仔猫だった時に親とはぐれたんでしょうね…よろよろ歩いてたのを見付けてしまったので」


「それで、こさめ…小雨ですね。そのこさめちゃんが喋るっていうのは何をですか?内容とか分かりますか?」





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