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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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ちぇんじんぐ

むつは化け狸の事はあまり気にしていないのか、地面に転がっているペアリングを拾い上げた。ガラス玉は、オレンジ色に戻っていた。むつは、指輪を無くさないように、財布にしまった。


「さて、帰りましょ。今夜はお付き合い頂いて、ありがとうございます…長い1日でした」


疲れたように言い、むつは大きな欠伸をした。祐斗も疲れているのか、欠伸を連発している。


「よーし、呑みに行こう‼」


「あ、あたしは無理。ちょっと用事出来た」


「えっ‼いつ!??」


「んー?今さっき?じゃあ‼おやすみ‼」


そう言うと、むつは少し楽しそうに笑っていた。そして、そそくさと帰っていく。化け狸同様、振り向きもせず角を曲がりあっという間に姿を消した。


「では、わたしもこの辺で失礼しますね」


「あ、俺も自宅謹慎中なんで」


京井がむつを追うように歩き出すと、冬四郎も引き留められる前に、早口に言い訳し行ってしまった。


「お、俺は行きますよ‼山上さーん!!たまには朝まで呑みましょ‼」


「そう、そうですね‼社長、どこ行きます?俺、結構腹も減ってるんすよね」


少しだけ悲しそうな山上を気遣ってか、祐斗と西原が努めて明るく言っている。


「篠田と彼女はどーするよ?湯野ちゃんは強制参加だけどな」


「朝までは無理ですが…こさめが大丈夫な限りはお付き合いしますよ」


「はいはい。朝でも夜まででもお付き合いしますよ。所でむっちゃんの用事って何ですか?」


「心当たりの所に行ったんだろ。ありゃ興味でいっぱいって感じだったなぁ…京井さんも薄々分かっててついていったな。みやは…心配で追ってったな…なぁ?こさめちゃん」


こさめは何を知っているのか、頷いた。


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