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ちぇんじんぐ
「うん、お手上げ。答えは?」
祐斗はあっさりと降参した。
「意外と諦めが早いねぇ。では…全てが鶴として足の数は合計の152×2=304。実際は482なので、482-304=178。足の本数の差は2だから、亀は178÷2=89。鶴は合計の152-89=63で、鶴は63、亀は89」
「あーもぅ数学嫌い。ご丁寧に説明どーも」
「むつさん‼途中まで出来てたんですから諦めないでくださいよっ‼」
むつ(祐斗)がぎゃんぎゃんと言った。
「しょーがないじゃん‼指足んない‼」
祐斗が言い返すと、颯介と山上が確かにね、と苦笑いを浮かべていた。
「むぅちゃんは指の数以上の計算は出来ないって事なんですか?」
「まぁ…残念な事にな」
京井が心配そうに言うと、冬四郎は頷きながら心底残念そうな目で祐斗を見ていた。
「さて、次はお嬢ちゃんな」




