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ちぇんじんぐ
「おい、むつ‼ちょっと待て」
「ルールは簡単に。3本勝負で、俺が質題、お嬢ちゃんが質題、俺が質題で」
「ちと不利だけど…まぁ良いよ」
冬四郎が止めるのも聞かず、祐斗と男は、さっさと決めてしまった。
「なら、始めようかねぇ…うん。鶴と亀が合計152匹。足の数は合計482本。鶴と亀は何匹ずつだ?」
祐斗は顔をしかめた。
「がっちがちの鶴亀算ですね…負けたな」
「あぁ、あいつ数学弱いもんな」
後ろで冬四郎と西原が、残念そうにつぶやくのが聞こえた。祐斗は、苦笑いを浮かべるしかなかった。
「亀は4本足だから…かけて、はちのにじゅうで、4のろく…608?で差が2だから、割って…4の304?482から304引くの…?にのはちの1か…で182?…え?何これ?」
祐斗は上を見たり、指を数えたりしてぶつぶうと数字を呟いているが、全然分かっていないようだ。首を傾げ、人差し指をたてて、くるくる回している。
「あぁ、むぅちゃん…」
「ダメだ、あいつ」
京井と冬四郎がそろって溜め息をついた。




