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ちぇんじんぐ
後ろでそんな会話がなされてるとは、つゆにも思わず3人は昨日と同じ道をたどっている。
会話もなく歩いていたが、祐斗は突然足を止めた。そして、ぱたぱたと走って戻っていく。京井の腕に祐斗はしがみつくように抱き付いた。
「ど、どうしたんですか?」
「何か分かった‼かも…」
「な、何がですか?」
祐斗に抱き付かれてるせいか、京井は少し困ってるような顔をしている。
「一緒に歩いて。何で、あたしらこんなに変な道通ってるの?」
「やっと気付いたのか?」
「しろーちゃん分かってたの?」
「俺だけじゃなくて、お前ら以外はな」
祐斗は西原と山上の顔を見た。篠田の側に居たこさめが、祐斗に近寄ってきた。
「何かこの辺、変じゃない?」
「やっぱり?あたしもそう思ってたの」
こさめと祐斗は、手を握りあって、きゃっきゃ言っている。それを気味悪そうに冬四郎が、遠巻きに見ていた。




